[174] 【 企業の現預金、最多の211兆円 人件費はほぼ横ばい 】→ http://www.asahi.com/articles/ASKC77RXLKC7ULFA03D.html?iref=comtop_8_03
名前:『ナニワ金融道場』管理運営委員会
(17/11/14-08:36)
《 資本家に搾取されているのに気が付かないから貧乏なままなんや 》「労働者すなわちプロレタリアの労働は.プロレタリアに財産をつくりだすか……。決して作り出さない。それは資本をつくりだすのだ。すなわち賃労働を搾取する財産.新しい賃労働をうみだし.あらたにこれを搾取するという条件でのみはじめて増殖しうる財産を.作り出すのだ」『共産党宣言』……。「労働者は.彼が富をより多く生産すればするほど.彼の生産の力と範囲とがより増大すればするほど.それだけ益々貧しくなる」『経済学・哲学草稿』……。この資本主義社会が.一部の資本家によって動かされていることは.わかってもらえたやろう。次になぜみんないつまでも貧乏なのか.ということを考えてみたい。何度もいうけど一日8時間働いて.ひと月分の給料として25万円もらったとしても.それはホンマは.自分が働いた価値の内の一日あたり1時間30分ぶんしかもらっていない。その余った価値=6時間30分ぶんは資本家が持っていく。これが「剰余価値」や。資本家は勿論.資本を集めて.製品開発して.工場を建設して.設備投資して.人材募集して……と色々投資してるわ。それなら投資した元手を稼いだら.あとは剰余価値のぶんも労働者にくれるのか.というとそうはしない。せいぜい.スズメの涙の昇給やペラペラのボーナスでごまかす程度だ。だから労働者のふところのかわりに.大株主のボケットがあったかくなるわけや。本来.労働者が頑張って働いたから儲かったのに.給料を上げてやるのだから文句を言わずに働け.というのや。これをもって「搾取」という。ここで考え方が逆転している。資本家は労働者がいなければ利益をあげることは出来ない。だから労働者の方が立場は上なんや。それなのにほとんどの労働者は.会社があるからこそゼニがもらえて生活できる.と考えている。労働者は.労働という商品を持っているのやから.それをどの資本家に売ってもかまわない。本来そういう自由な立場のはずなのに.搾取されることを承知で資本家に奉仕したら.奴隷と変わらない。だからこそ.団結が必要になるのや。ひとりひとりがバラバラに文句を言ったり.要求しても資本家にとっては怖くもなんともない。工場の労働者が.何百人.何千人と一致団結して.一つの要求を出して.それが通らない時にはストライキをやれば.資本家はたちまち困ってしまう。そうなれば団体で交渉して.賃金アップなり.労働条件改善なり.経営トップの更迭なり.経営の情報公開なりを要求して.資本家側の妥協を引き出すことができる……。とにかく自分達がいったいこの世の中で.どういう立場にあるのか.どうやって搾取されているのかということに気付くということが.イコール自分が社会の主人公で.奴隷ではないことに気付くことなんや。それが全ての始まりやろうな。 -『ナニワ金融道 ゼニの魔力』青木雄二著(講談社¥1400税別)より抜粋 -
|