[178] 【 リニア談合、JR東海の意向が影響か 大林組が逆転受注 】→ https://www.asahi.com/articles/ASKDM5S0GKDMUTIL058.html?iref=comtop_favorite_01
名前:『ナニワ金融道場』管理運営委員会
(17/12/20-20:29)
《 公共事業の甘い汁で潤うのは自民党とゼネコンだけや 》 相も変わらず.公共事業費という名目で国や地方自治体からゼネコン.土建業者にゼニが大量に流れ込んでおります。このような公共事業の中には.多少は必要なものもあるでしょう。しかし.そのほとんどは.景気対策のために発注された工事であります。ところがこの政策は.工事の発注費用を国債発行で賄うため.国の借金が雪だるま式に膨れあがってしまうという大きな欠点があります。さらに.ここ何年かの大規模な景気対策でも.公共事業の効果はほとんどないことが証明されています。それなのになぜ.未だに大規模な公共事業費が国家予算の12パーセントを占めているのでしょうか。土建業者は自民党にとって.最強の集票マシーンであります。自民党議員の先生たちにとって、大勢いる不特定多数の都市住民は.ワイロで買収することができません。しかし.都会を離れた狭い共同体に縛られた地方の選挙では.どこの誰が.何々先生に票を入れたなどということはすぐにわかってしまいますから.自民党の先生がたは.土建業者を通じて.いくらでも選挙民を取り仕切ることが出来るわけです。大は原発.新幹線。小は村民ホールにいたるまで.今の日本の地方は.ことごとく土建業者に支配されておりますから.ここにさえ甘い汁を吸わせておけば.自民党政権は安泰というカラクリなのであります。従ってゼネコン大手が.銀行の不良債権がらみで膨大な赤字を計上しているにも関わらず.銀行に「資本注入」することによって.その不良債権を何千億円という単位で.棒引きにしてやるという.とんでもない暴挙が平気な顔をしておこなわれると言うわけです。ゼネコンや土建業者が儲けていくには.常に巨大な公共事業が必要であります。リニアモーターカーの中央新幹線やら.長野オリンピックの誘致やら.土木事業が必要なイベントやら事業が目白押しに計画されてきたのは.こうしたカラクリのなせるわざといえましょう。しかし.これらの巨大事業は.本当に国民生活の為に.役だっているのでしょうか。早い話が.これらの巨大土木工事は.工事をおこなうこと自体が目的であったのであり.利用者がそれを使用することについては.ほとんど考えられていなかったということなのです……。これが.最終的には税金で解決するという形で.国民にツケが回されてくるのでしょう。今.ゼネコンも役人達もいちからその体質を改めなければならない時期にきております。日本の悪弊を改めるべきであります。税金という形で国民からいくらでも搾り取れると思ったら.それは間違いです。ゼネコンや土建業者も.本当に皆のため.社会のために役に立つ土木事業とは何なのかを.これまたいちから考え直す必要があるでしょう。まあ.これについてボクはほとんど期待しておりません。なんとなれば.ゼニさえ儲かれば.社会のことも労働者のことも知ったことではないというのが「資本の論理」というものなのですから。 -『 ボロ儲け経済学(ゼニのカラクリ明かします)』青木雄二著/ 光文社¥838(税別)より抜粋 -
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