[163] 【「官邸の最高レベル」文書、文科相が再調査を拒否 】→ http://www.asahi.com/articles/ASK6536SMK65UTFK002.html?iref=comtop_list_pol_t
名前:『ナニワ金融道場』管理運営委員会
(17/06/05-17:31)
「学校の先生と.文部省は大ウソつきや!」ボクは労働基準法について学校で習った。教科書に書いてあることは.当然正しいことだと思っていた。ところが実際に社会に出てみたら.高卒のボクが働くような職場で.有給休暇が年10日ちゃんととれる職場なんか.めったにあるものじゃない。パチンコ屋のニイちゃんも.ピンクサロンのネエちゃんも.料亭の板前も労働者や。でも有給休暇なんて.まともにとれるわけがない。クラス会に出席したときに.ボクは先生に言ったことがある。「先生.ウソ教えたらアカンやないか!教科書に書いてあったことはウソやないか!」と。しかし.教科書を認可しとるのも.先生にこう教えろと指導しているのも文部省だ。ということは.文部省が大ウソつき.ということだろう。以前.ボクがいた写植屋でこんなことがあった。「今日は.ちょっと残業してもらわなあかん。そのかわり夕食好きなもん.出前取ってええで」と社長が言った。それを聞いてみんな「わぁ!」とか喜んでいた……。おかしいと思わないか。残業代を払ってもらって.その上で飯を奢ってくれるというなら.嬉しいのはわかる。でも夕食で残業代ごまかされたら.たまらんだろう。だからボクは「夕食はいらないから.残業代をくれ」と社長に言ったんだ。ボクの言っていることの方がスジが通っていると今でも思う。でも.そんなボクに賛成したら「なんや社長に印象悪く思われて.都合悪くなるんやないか」という心配がみんなにはあったと思う。「今まで.そうやったんだから別にことを荒立てんでもいいやないか」という気持ちもあったかも知れない。しかし「出前取ってええで」というズルが.なにしろボクには許せなかった。それにやっぱり自分達の権利は自分で守らないと。誰かが守ってくれるというのは甘えどころか.それもズルの一種だと思う。いくら資本主義社会とはいえ.労働者は労働力を会社に提供しているのであり.人間性や生活まで会社に提供しているわけではない。みんな仕事をするのは結構だけれど.もっと積極的に「人間であること」を主張してもいいのではないだろうか。いずれにしろ.労働基準法を教科書に載せている文部省は「大ウソつき」というのが.今のところの現実だ。 - ナニワ金融道『だまされたら.アカン!』青木雄二著 / 講談社 ¥838(税別)より抜粋 -
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